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【ナニコレ信州企業#4】「八十二銀行を再定義せよ!」とは?

  • 2022.10.30
  • 2022.11.06
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こんにちは!大しごとーくin信州2022、実行委員会広報チームのリノンです!

私は親友のミソラと一緒に11月12日開催の大しごとーくのPR企画「ナニコレ信州企業に会いに行く!」の第4回として、古くから⻑野県の地場経済を⽀えてきた八十二銀行さんに取材にお邪魔しました。

▼第3回「湯川酒造店」さんの記事はこちら

▼「大しごとーく」の概要はこちらの記事もチェック!

迎えていただいたのは⼈事部キャリア開発グループの⻄澤さんです。

銀行というと、私たち学生は、店舗の窓口で業務をする方々を思い浮かべますが…

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イマドキの銀行はそれだけではありませでした!むしろ銀行の外=お客様のところに積極的に出向き、お客様の課題に一緒になって取り組み、その解決策を探していくというコンサルティング的な営業に、今はすごく力をいれているというお話を聞くことができました。

※イメージ

またお客様が海外で事業展開を行う場合など、現地で海外進出のサポートを行ったり、お客様の大切な資産の運用をお手伝いする「ファイナンシャルアドバイザー」というお仕事などもあったりするとの事で、私がイメージしていた「店舗窓口」だけでなく、銀行の外に出ていろいろな形でお客様を⽀える仕事があることを知り、驚きました。

なぜ八十二銀行がこのような変化を遂げたのでしょうか?今回はそんな八十二銀行の「変化」をレポートします!

八十二銀行を再定義せよ!

変化を遂げた八十二銀行。それは八十二銀行を含む、金融業界が、これまで幾多の規制緩和や環境変化、業界危機に見舞われてきたことに理由があるようです。

⻄澤さん、なぜ八十二銀行さんはこれほどまでに『変化』したのですか?

従来の金融業界は行政の監視下におかれていて競争原理が働いていませんでした。だから既存の業務を淡々とこなすだけで十分な利益を上げることが出来ていました。しかし1990年代後半の金融自由化により、⻑期信用銀行や大手証券会社が破綻するなど淘汰が進み、金融業界は厳しい時代を迎えました。
2000年代初頭にはリーマンショックによる金融危機が起こり、さらに再編が進みメガバンクやりそな銀行など大手都市銀行が台頭してきました。

銀行の歴史は初めて聞きました。

かつての銀行の収益の中⼼は預金・融資・為替の三大業務とよばれるものでしたが、⻑引く低金利や⼈口減少をはじめとする様々な社会的変化に、それまでの銀行の事業モデルでは対応が出来なくなってきたのです。そうした変化に対応するために、八十二銀行は自社の強みを生かしながら『金融』という言葉を再定義するためのスローガンを打ち立てたのです。それが『八十二銀行を再定義せよ』です。

社会的変化による逆境をチャンスに変えようとした…ということですか?

そうです。八十二銀行は⻑い間、⻑野県という地域に根ざし、地域経済を⽀えてきたという歴史があります。その歴史の中で培われてきた地場からの「信用・信頼」という強みがありました。業界の変化・危機の中にあっても、そうした信用・信頼をベースに、更に顧客企業が利益を上げ続けられるよう、顧客企業の経営までサポートする方針を打ち出したのです。

充実した教育制度

では、そのような新しい形の「八十二銀行」の行員を⽀えている環境にはどのようなものがあるのでしょうか??

金融業界の変化に対応するためには、それまでの指示を待って行動するという事ではなく、自ら考え工夫して業務に取り組む意思を育てていかなければならないと考えました。その為、4⼈のメンバーで構成する『構造改革チーム』を発足させ、2年の時間をかけ全行員へのヒアリングを実施しました。ひとり一⼈の行員が何を思い考えているか?という事をまず把握した上で、あるべき八十二銀行の働き方を模索したのです。その結果が『八十二銀行の再定義』に結びつき、ひとり一⼈が切磋琢磨する集団であるための、多彩な教育制度を整備しました。

たとえばどんな制度があるのでしょうか?

たとえば公募されたポストの中から自分のやりたい仕事・就きたいポストを選択し応募する『⼈材公募制度』や、⾼いレベルの専門能力の習得をめざし、内部の専門部署や外部機関へ⻑期間派遣する『⻑期研修』などいろいろあります。中には行員が自ら進んで休日に自主的に参加する研修「菁菁塾(せいせいじゅく)」というものもあります。

自ら進んで休日に研修に参加するってすごいですね!どんな事をやっているんですか?

一例ですが、経営コンサルティングで唯一の国家資格である『中小企業診断士』の取得をめざしている行員もいます

すごい!自主的に集まって国家資格を取ろうとする⼈たちですか?

でもそんな堅いイメージばかりではなく、プラモデル好きが集まるサークルや、合唱サークルなんかもあるんですよ。

ちょっとホッとしました。このように、たくさんの魅力がある八十二銀行さんですが、『銀行で働く』と聞くと、皆さんの中には『経済のことに詳しくなきゃ無理?』と思っている⼈も多いのではないでしょうか?

実は八十二銀行には、信大の工学部・理学部・農学部出⾝などの先輩方もいらっしゃいます。

ちょっと意外です!

経済に熟知していなくても、知識を⾝につける研修制度が整えられているから大丈夫。八十二銀行には研修を専門に行う『研修センター』があり、ここでみっちり研修を行います。また、研修は新⼈だけでなく、入行してから一定の年数が経過した行員もここで研修を受ける仕組みになっています。だから当行には様々な学部出⾝の⼈材があつまり、キチンとした研修制度によって、仕事において求められるスキルを獲得していくことができます。

入り口に学部は関係なく、入行してから充実した研修制度や学習サークルなど、個⼈のスキルアップを⽀援する制度で、個⼈の持つ力を最大限に活かすことが可能になっているのですね!

はい、だから安⼼して八十二銀行の門をたたいてください。

⻄澤さん、今日はありがとうございました!

取材を終えて

八十二銀行の再定義とキャリア選択についてレポートしましたが、いかがだったでしょうか?

皆さんの中にあった『八十二銀行と、その銀行で働く』というイメージは変わったでしょうか?

興味がある方は「八十二銀行公式LINE」をチェックしてみてください!」

次回はいよいよ最終回!長野県民の生活を支える大黒柱的な存在、長野県(県庁)にお邪魔します!

企業情報

社名株式会社八十二銀行
本社所在地長野市大字中御所字岡田178番地8
会社設立1931(昭和6)年8月1日
資本金522億円
社員数3,067人
Webサイトhttps://www.82bank.co.jp/

大しごとーくへのご参加お待ちしています!

開催日時2022年11月12日(土) 9:30~12:30(予定)
開催会場信州大学松本キャンパス第一体育館+オンライン
参加企業・団体長野県内外で活躍する企業・団体 約60社
対象者高校生・大学生

▼大しごとーくへの参加申し込みはこちらから▼

この記事を書いた人

リノン

リノン

大しごとーくでは広報を担当。農学部2年生ストラテジー・デザイン人材養成コース1期生。最近は実験とレポートに追われている。

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