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【ナニコレ信州企業#5】長野県庁の職員ってナニしているの?

  • 2022.11.06
  • 2022.11.07
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こんにちは!大しごとーく実行委員会広報チームの信州大学教育学部のミソラ&農学部のリノンです。

今年で5回目となる大しごトークは11月12日(土)に開催します。今年の参加企業はナント80社!我々広報チームでは、その中から特徴ある企業・団体5社をピックアップして紹介する「ナニコレ信州企業に会いに行く!」を企画しました!

最終回となる今回は親友のリノンと一緒に長野県民の大黒柱ともいえる長野県庁さんにお邪魔しました。今回の取材で知りたかったことは、ズバリ「長野県庁の職員ってナニしているの?」です。

皆さんは「県庁」と聞くとどんなイメージを持っていますか?

私たち2人が最初に県庁に対して感じていたイメージは(失礼ながらも…)「何をしているのかよく分からない」でした。今回は、そもそも長野県庁の職員にはどんな仕事があり、どんな働き方をしているのだろう?という素朴な疑問を中心にお話をお聞きしました。

▼第4回「八十二銀行」さんの記事はこちら

▼「大しごとーく」の概要はこちらの記事もチェック!

長野県庁の職員ってナニしているの?

迎えていただいたのは、人事委員会事務局の伊藤さんです。

伊藤さんは信州大学の経済学部(今の経法学部)のご出身です。卒業して入庁後、これまでに2回の異動を経験し、現在の人事委員会事務局の職場は3か所目の職場になるそうです。

伊藤さんの経歴

  1. 伊那建設事務所での道路管理
  2. 本庁での保健・疾病対策課でのがん対策
  3. 人事委員会事務局での任用係(主任)

よろしくお願いします!伊藤さんは2回の異動をご経験され、今の人事委員会事務局で3か所目の職場になるとの事ですが、そもそも長野県庁の仕事はどのようなものがあるのですか?

長野県庁の仕事は大きく分けて行政職と専門職の2つに分かれています。行政職では、政策の立案や人事、予算、経理、広報活動、県税の徴収などの様々な仕事があり、それぞれの仕事の中で、国や市町村との連絡や調整なども行っています。行政職には短いスパンで異動を行う『ジョブローテーション』の制度が導入され、私もこれまで2回の異動を経験しています。

行政職に対し、専門職は各分野に精通したスペシャリストたちが働いています。行政職と同様に異動はありますが、基本的に自身の専門分野に関連した部署への配属となります。そのため、各分野の中で自分の持っている知識や技術を常に向上させ最大限に活かすことが求められます。

ジョブローテーションが人材を育てる

行政職のジョブローテーションと聞くと職場を転々としてネガティブなイメージがあるのですが…

いえいえ、逆にジョブローテーションは様々な仕事にチャレンジできるチャンスととらえてください。

私自身の経験をお話しすると、入庁後まず新人の基礎研修を経て、社会人として初めての就いたのが『伊那建設事務所維持管理課』という職場でした。ここで先輩職員と共に道路管理に関するあらゆる事…道路の維持・管理に関することや通行規制、占用許可などの業務をこなしていました。

ここで3 年務めた後、異動した先が『保健・疾病対策課』というところで、建設事務所とは全く違う職場でした。ここではがんや脳卒中などの5疾病の対策を行ったり、小児慢性特定疾病の医療費助成などの業務に就き、事業の企画から実施運営などを行い、時には病院に足を運んだり、学会を訪れたりもしました。
そして人事委員会事務局に異動し、今こうしてお二人の取材を受けているわけです。

異動されてきた3か所の職場は何の共通点もないですよね?

そうなんです。私は信州大学経法学部出身で、いずれの職場も全くの畑違いで、自分に務まるか不安もありました。でもね、経験…キャリアを積むという点では、ジョブローテーションという制度は最適なんですよ。

なるほど、違う分野を転々とすることでキャリアを積んでいくという視点で考えれば、確かにジョブローテーションは人を成長させる制度という風にとれますよね。

また異動を繰り返すことで、自分の適性もだんだんわかるようになり、自分にとって最適な職場に巡り合える可能性が大きくなります。ですから学生時代に『何をやりたいか?』が不明瞭でも、長野県庁ではそれに出会う可能性が多々あります。

長野県庁で働いている方々は、自分の可能性が発見できるかもしれないということが、よくわかりました!

日々変化する社会と県民ニーズに向き合う仕事

異動先はどのように決まるんですか?

基本的には職員の希望を聞きますが、行政職では幅広い経験を積んでもらうために、希望とは異なる異動先を職員に提案もします。異動先では前任者の引継ぎ資料もありますが、先輩職員がしっかりフォローするので安心して働くことができます。

1年目は引き継ぎ資料を元にして仕事をこなしますが、以降は業務の改善や事業効果を上げるためのアイディアや工夫を自ら積極的に行います。引き継いだ資料を踏襲するだけでも最低限の仕事は成り立ちますが、日々変化する社会と県民のニーズに向き合い応えて行くためには、創造的な仕事をするように心がけています。

長野県民に正面から向き合い、新しい形を創造していく伊藤さんの考え方に熱い情熱を感じました!伊藤さん、ありがとうございました!

取材を終えて

今回の取材を通して長野県庁はジョブローテーションによる異動や転勤があるからこそ、成長があり、また仕事にも柔軟に対応できるという発見がありました。異動をするたびに新しい自分を発見してキャリアを積むことができるので、学びがいがありますね!

団体情報

社名長野県(長野県庁)
所在地長野市南長野幅下692番地2
設置1871年
定員総計26,959人
Webサイトhttps://www.pref.nagano.lg.jp/

これまで『ナニコレ信州企業に会いに行く!』では、ダイヤ精機製作所、キッセイコムテック、湯川酒蔵店、八十二銀行、そして今回の長野県庁に取材し紹介してきました。

どの企業も私たちが普段感じているイメージとは異なる点が多々あり、この記事を読んでいただいた皆さんもたくさんの発見があったのではないでしょうか?

11月12日(土)に開催される大しごとーくは、ご紹介した5社を含め、全80社の企業・団体の皆さんが参加します!他にもエネルギー関係やマスコミ関係の企業もあり、企業やそこでの仕事、社員の働き方に意外な一面を見つけることができると思います。

ぜひ、私たちにあなたのミチを創造するお手伝いをさせてください!

11月12日、会場でお待ちしております!

大しごとーくへのご参加お待ちしています!

開催日時2022年11月12日(土) 9:30~12:30(予定)
開催会場信州大学松本キャンパス第一体育館+オンライン
参加企業・団体長野県内外で活躍する企業・団体 約60社
対象者高校生・大学生

▼大しごとーくへの参加申し込みはこちらから▼

この記事を書いた人

ミソラ

ミソラ

大しごとーくでは広報を担当。教育学部2年生ストラテジー・デザイン人材養成コース1期生。最近は長野市と松本市を往復する毎日を送っています。

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