よろしくお願いします！

NSSは、起業や事業開発に興味を持った人が集まり、必要となる知識・資金・ネットワーク・開発リソースなどを提供・共有し合うことで、長野市の「起業挑戦者の数」と「新規事業開発の数」を増やすことを目的に設立しました。

「起業」、「新規事業」と聞くと、凄くハードルが高く感じますが、「具体的に何をすれば良いのかわからないけど、とにかく興味がある！」という方にも多く参加してもらっています！むしろ、そういった方がNSSには合っていて、「初めの一歩を踏み出す場」として活用していただいています。

私たちが行っている事業は大きく2つです。

1つ目が、「新規事業を形にするビジネスコンテスト」です。ビジネスコンテストは初回のアイデアピッチ、アイデアピッチに通過した方にはMVPと呼ばれる最小限のプロダクトを具現化するための資金を集めるブースターピッチ、そして最後にプロの投資家から資金調達を行うためのDEMO DAYがあります。初回のアイデアピッチに通過いただいた方にはその他のピッチの出場に加えて、10万円の資金援助、メンタリング、プロモーション支援を並行して行い、よりスムーズに事業推進できるようにサポートしています。

2つ目の事業は、「新規事業を創造するための起業家支援コミュニティ」の運営です。セミナー・ワークショップ、繋がりを作るためのハッピーアワー、長野市善光寺付近にある会員制のシェアオフィスFEAT.spaceの運営等、参加者が横の繋がりを作れるようなサポートをしています。

NSSは長野市内に拠点を置き、業歴50年を超えるアスク工業と多くのパートナー企業が連携して運営しています。パートナー企業には、同じく長野市内に拠点を置く、シェアオフィスを運営する「リリース」、社会起業家育成や多くの学生起業家を支援している「ETIC.」、そして日本でSTARTUP STUDIOを推進している「スタートアップスタジオ協会」があります。こうした運営体制が全国でも稀な地方発のスタートアップスタジオを成立させていると思います。

2022年度は初年度ということもあり、実は私たち自身もどうなるか不安なところもあったのですが、非常に良い結果になったかなと思っています。延べイベント参加者数は1,000人以上、ピッチ登壇者60人以上となり、最終的に26人がアイデアピッチを通過しました！すでに売上をあげている方もいて、当初想定していた以上の結果になっていると考えています。

学生の参加者も多く、アイデアピッチに通過した学生の方もいます。こちらはその学生がピッチ登壇後に行ったインタビューの記事です→（AI技術で課題の可視化を実現させたい！中小製造業のスマートファクトリー化/遠藤さん）。

遠藤さんは、自らの研究領域とビジネスを応用した事業が出来ないかと様々なアイデアで挑戦していました！そして、2回目のピッチ登壇で見事に審査を通過して、メンタリングや様々な支援を受けています。他にも、運営側のサポートで携わってくれている県内大学の学部生もいて、皆さん口を揃えて、「大学では味わえない面白い経験です」と言ってくれています。登壇者として参加しても、仕事として参加しても勉強出来る、ある意味で学生の皆さんにとっては非常に面白い企画かもしれません。

実は、NSSに対して、「ゼロからスタートするための場所としてはハードルが高い」、「再挑戦するための練習の場が少ない」という声がありました。そこで、2023年度からは、より気軽に、よりみんなでアイデアを出し合うための場として、NSSの従来型のプログラムとは別に「起業クラブ」を開設することにしました。

従来型のNSSはすでに起業や新規事業のイメージがついている人のための場、それに対して起業クラブはゼロからはじめていく人のための場となります。まずは起業クラブで学んでいただき、具体化したアイデアを持って、次のフェーズに進んでもらうことを想定しています。そのため、基礎的な学習はもちろんですが、アイデア創出やチームビルディングに力を入れるプログラムとして、より継続して起業や新規事業開発を出来る仕組みとしていければと考えています。

たくさんありますが、あえて一言で、「仲間が出来ます」。

1人で起業するって凄くハードルが高いことだと思います。自分だけで全部出来る人って本当に一握りで、ほとんどの人が誰かと一緒に事業を作っていると思います。これは企業の新規事業も同じです。特に、学生さんにとって起業の仲間作りをするのは、なかなか難しいことですよね。いつもくだらない話をしている友人にいきなり真面目に「起業しよう」って言える人は、いるかもしれませんが、そうじゃない人が大半だと思います。

だから私たちは、「ちょっと起業に興味はあるし、就活前に試しにやってみるのも悪くないかな」って思っている人達に、斜めの関係性を提供出来るんじゃないかなと思ってます。例えば、普段は合わない別の大学の先輩、もしかしたら社会人2年目、3年目くらいの先輩、更に言うと自分は結果を出したから若い人を応援したいシニアの方々。挑戦したい人は、挑戦したい人達とタッグを組んで何かするのが普通だと思うんです。私たちはそれを学生の皆さんや参加者の方々に提供したいと思っています。

「長野市から日本全国、世界に知れ渡るビジネスを創ること」。これが私たちが目指す世界です。その中で学生の皆さんの存在は非常に大きい存在です。学生だからこその発想や、学生だからこそ見える世界観ってあると思うんです。そういった視点をぜひNSSに持って来てもらえると嬉しいです！