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【信州わかもの企業発掘隊】”IT界の老舗ベンチャー”に潜入したら、入社したいと思った話。「株式会社ユリーカ」

  • 2024.04.10
  • 2024.04.18
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こんにちは!<ずま>です。

今回私が紹介するのは、「株式会社ユリーカ」さん。

塩尻市のNPO法人MEGURU・松本商工会議所が主催する「短期取材型インターンシップ」に参加し、企業の魅力を探るべく会社見学や社員さんへ取材を行ってきました。

インタビューに答えてくれた3名はこちら!

インタビューに答えていただいたのは、人事の山岡さん、社長の青山さん、若手社員のナギノさんです。

お三方、今日はよろしくお願いします!
まずは簡単に自己紹介をお願いしてもいいでしょうか。

人事の山岡です。よろしくお願いします。

山岡さんは、ユリーカでお1人で人事をやられている人を扱うプロ。採用や組織内の調整をやられています。経歴が面白く、なんと大学は水産系の学部。食品系の営業からキャリアをスタートさせ、複数社回られた後に、ユリーカにやって来たそうです。

社長の青山です。よろしくお願いします。

ユリーカの顔、青山さん。ベンチャー企業出身で、先代の後を継ぐユリーカの2代目社長です。

エンジニアのなぎのです。よろしくお願いします。

新卒で入社された薙野さん。建築系の学部学科からプログラミングにハマり入社を決めた、九州出身の若手エンジニアです。

株式会社ユリーカについて、たくさん教えてください!

大学の”成績管理システム”に使われるユリーカのシステム〜創業から現在まで〜

会社はスーパーDELISIAの建物の中に…

社名の由来とロゴの意味

まず、気になったのは「ユリーカ」という社名。

とっても特徴的な社名だなという印象を受けたのですが、これにはどういった意味合いが込められているのでしょうか。

「ユリーカ」という名前は、ギリシャ語で「何かを発見、達成した時の喜び」を意味します。

ユリーカのロゴは、カオスをイメージしており、点と点が繋がることで「ユリーカ(発見の喜び)」が生まれるというコンセプトが込められています。「ダイソンの掃除機が、ゴミを見せることで人々の好奇心を刺激したように、私たちのロゴも、多様なインプットから素晴らしいアウトプットが生まれることを象徴しています」と山岡さんは愉快に説明してくれました。

今でもとっても感謝しているんですよ。掴みは完璧ですからね。この時から『発見』を大切にするという思想が垣間見える、私も好きな名前です!

創業当時はカタカナを使う会社など滅多になかったでしょうから、先見性が垣間見える気がします。

創業の歴史

今、創業という話がありましたが、この会社が生まれた背景を教えてください。

もちろんです。会社創業のきっかけは、プリンタです。

第1回目の東京オリンピック。当時は、トラック走を人間がストップウォッチで計測。その時に使われていたモノが、これなんです。その正確性や使いやすさが評価され、セイコーは世界から脚光を浴び、「プリンタを大量生産してくれ。」という依頼が舞い込んできます。大量生産に当たっては、その管理システムが求められていました。その時に白羽の矢が立ったのが、前社長の青山勝彦さんだったと言います。

当時は、携帯電話すらもない時代ですからね。その時から、システム関連で名乗りを上げるというのは、改めてすごいなと感じます。

私の場合、ITのイメージというと、直近20年ぐらいです。長い歴史を肌で感じます…すごいですね。

現在ではSuicaに使われるほど、身近な存在に。

創業のきっかけは理解できました。現在では実際にどのようなことをやられているのですか。

交通系ICカード某大学の成績管理ステムに使われています。システムなので、人の目に直接映ることは少ないのですが、身近なところに、実はユリーカのシステムが存在しているかもしれませんよ。

大学生の私は、ICカードや成績管理は身近な存在なので、親近感があります…

ITの老舗ベンチャーは、”働きやすさ”も”教育”も整っていた〜会社の魅力〜

すでに、私たちの生活に大きく役立っていると感じるのですが、次は会社の魅力について聞いてみたいです!

はい!私たちはよく、会社の風土として「田舎の割に古くない」と言われることが多いです。

それもそのはず。まず、40年という歴史。信頼は厚いです。その上、新しいことが好きだったり、昔の考え方に固執しない。先ほど、なぎのさんがおっしゃった「コロナ前からのリモートワーク」もその一例ですし、働き方も柔軟だったりします。歴史とベンチャー感が合わさったような、ちょっと変わった会社。もしかしたら、「老舗ベンチャー」という言い方ができるかもしれませんね!

私は、働きやすさですかね!

ユリーカでは、働きやすさ=ライフワークバランスが充実しているとのこと。コロナ前から、メインをリモートワークに移行させていたり、残業がとても少なかったり。IT系では珍しく、女性社員もたくさん活躍されているそうです。仕事を頑張りたい人は頑張れる、時間や場所など制約があっても無理なく頑張れる。そのどちらでも、十分やりがいを持って働ける職場だと感じます!

魅力なのかどうかは分かりかねますが、これからの15年間は、「次世代を育てる」ということをに全集中したいと考えています。

育てる人材とは、日本を”スクラップ&ビルド”できる勇気と能力を持った人。この力強い言葉の裏には、青山社長の哲学を感じました。今までと同じ人材では、日本はまた失われた30年を経験することになる。単なる事業成功ではなく、社会全体を革新させたい。そのために命を使うと語ってくれました。教育に対する熱い想いをひしひしと感じます…!想いが熱いです!!

自社サービスへの挑戦〜これからの展望〜

自社サービスにチャレンジしていきたい。

インタビュー後半に出てきたのは、ユリーカがこれから挑む決意表明でした。これまでの経験を活かし、自社ブランドのサービス開発に力を注ぎ、1つの商品パッケージとして完成させていきたいとお話してくれました。それを実現するため、人事として副業人材を積極的に活用したり、経営企画室という部署を立ち上げ、若手を積極的に登用しチャレンジを続けているということ。ユリーカのチャレンジは、止まることを知りません。

長い歴史もあって、積み上げてきたものがあるように感じますが、それでもチャレンジをやめない姿勢。時代の変化に合わせながら、より良いサービスを作っていってほしいです。

「学生」にどうしても伝えたいこと

ここまで、会社の魅力について語られたお三方。最後に、学生に向けてのメッセージをいただきました。

継続してやれることを見つけてほしい」ということですね。

学生であれば、夏休みや春休みがあって勢いで乗り切れる時は多い。だから、すごいやる気みたいなのが出てくる時期もあると思う。けれど、会社に入るとほぼ毎日出社する。短期決戦で破綻していくよりは、適度な力で継続して自分にできることを普段から見つけておくと、人生の満足度が上がる気がします、と教えてくれました。

確かに、短期で済ませようと思ってしまう自分がいます。パフォーマンス高く働くためにも、日々の習慣が大事かもしれませんね。今から、自分の好きなことを見つけてみたい!

経営者的な視点を持つ」です。

山岡さんが、まさに今でも大事にしていること。山岡さんによれば、「経営者的な視点」とは、「今やっていることに、どんな意味があるのか」を自問自答すること。この問いを持つことで、目の前の作業だけでなく、その背景にある目的やビジョンを常に意識することができると言います。この問いを持つだけで、私たちが困難な状況に直面した時に、その意味を見出し、乗り越える力を見出すことができると思いますと、伝えてくれました。

アルバイトなどをしていると、「今やっている業務は、会社のどのような役に立っているのだろうか…」と考える時があります。目の前のことに一生懸命になることも良いですが、一度俯瞰してみると違った視点からの気づきが得られるかもと思いました!

私からは、「原始的な欲求を、原動力にしろ」ということを伝えたいです。

今でこそ、順調な会社経営ができているユリーカですが、過去には倒産の危機に追い込まれたことがあるそうです。そんな切望的な状況でも、冷静は判断を下せた背景には、原始的な欲求、いわば人間のガソリンのようなものがあったから、と語ります。

満たされていないこと、欠損していることが、人を前に進ませる大きな力となる。私は、いわゆる「マネジメント」と言われることをやっているのですが、この言葉の語源は「なんとかする」なんです。現場は、失敗が起こって当たり前。この欠損が、私たちを前に進ませる原動力にするんです

自分の欲求に素直になるということが、ちょっと恥ずかしいと思ってしまう自分がいます。そうではなく、心の動くままにというか、純粋な「悔しい!」に正直になってみようと思いました!

みなさん、素敵なコメントをありがとうございました!

彼らの言葉はまさに、挑戦する若者全てへのメッセージです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

私は、普段は”生物系”を学ぶ理系学徒でもあります。そのため、IT、機械、プログラミング…と言われたも、ピンとこないというのが実情です。しかし、そんな私でも、「ぜひ入社したい!」と思わせてくれるような魅力がありました。業界に捉われず、その会社の思想を理解することから始めると、全く違った進路選択ができるのかもしれないと感じました。

将来が見えず、不安になる大学生。周りにたくさんいますし、もれなく自分のその1人かと思っています。そんな悩める若者に希望を与えてくれるような、インタビューを終えてそんなことを感じさせてくれる会社でした!私が今回の取材を通じて、読者の皆さんに伝えたいメッセージがあるとしたら、これでしょうか。

日本を担う熱き若者よ、ユリーカに集え。

会社情報

社名株式会社ユリーカ
本社所在地長野県塩尻市大字広丘野村1688番地1広丘ショッピングタウン(GAZA)3階
会社設立年月昭和56年5月6日
資本金2,400万円
社員数59名
Webサイトhttps://viva-eureka.com/ 

この記事を書いた人

ずま

ずま

シンダイガイド3期メンバー。 とにかく色々なことに挑戦することが大好きな理系学徒。趣味は“自然に触れ合うこと”と”旅”。 多くの人に有益な情報を届けられるように日々奮闘中!

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