【思誠寮見聞録#1】序章・信州大学思誠寮の概要と内部に迫る〜ある珍奇な世界のレポ〜
  
  

【思誠寮見聞録#1】序章・信州大学思誠寮の概要と内部に迫る〜ある珍奇な世界のレポ〜

皆さんは「信州大学の寮」と聞いて、何を思い浮かべますか?

大半の人は、新入生のみが入れる「こまくさ寮」を思い浮かべると思いますが、信州大学の寮はそれだけではありません。5つのキャンパスに分散した学部に合わせて、合計6つの寮がこの大学には存在しています。

そのなかでも、松本キャンパスに4年間通い続けるいわゆる在松生のための寮が「思誠寮」です。そんな思誠寮では、一人暮らしなどではなかなか味わうことのない、独自の世界が夜な夜な繰り広げられています。

この記事でそんな思誠寮での生活の一端を覗いてみましょう!

自己紹介が遅れました、さすけと申します。現在思誠寮で暮らしているバリバリの思誠寮生で、新しく信大GUIDEの運営スタッフとなりました。こういった執筆活動は初めてで、不慣れな部分もありますが、楽しんでくだされば幸いです。

思誠寮の基礎情報

思誠寮の詳しい説明に入る前に、まず皆様のために予備知識的に思誠寮の概略を示していこうと思います!

思誠寮

思誠寮は、松本市横田にある信州大学の寮です。1920(大正20)年に設立されました。現在は約50人が住んでいます。

冒頭でも触れましたが、人文・経法・理学部の2年生以上が対象となっています。しかし、実際には一年生の人も多く入っています。倍率の厳しいこまくさ寮に落ちてしまった人の受け皿という側面も担っています。

思誠寮の特徴

廃墟のような外観

外観は、なんというか、少し言葉にしにくいものがあります。造りは頑丈なのですが、壁にはツタ状の植物が引っ付いており、決して見栄えがいいものではありません。思誠寮生は「廃墟のようだ」と言っています。実際この寮に来てみればそう思うことでしょう。

自分たちで運営する「自治寮」

思誠寮の特徴としては、「自治寮」であることが挙げられます。廊下や風呂の掃除、寮の周りの草刈り、寮内行事の企画、寮のWi-Fiの管理や業者との交渉などなど、寮の運営のことは全部私たちが行っています。よく聞かれるのですが、こまくさ寮のように、食事を提供してくれる方もいません。

寮の風紀を乱したり、あまりにも寮の運営に非協力的な人を退寮させる制度までもが存在しています。

運営の仕事を行わなかったり、寮費を払わなかったりすると、「注意」と呼ばれる勧告がされます。これが1年以内に3つ貯まると「警告」という勧告がされ、その人を退寮させるかどうかの話し合いが行われます。それを免れてもその後注意が1つ出てしまったら、その人は強制退寮となってしまいます。強制的に追い出されるのは嫌ですね。

自治のための「総会」も存在しています。イメージとしては、中学校や高校であった生徒総会のようなものです。4つの委員会など、寮内の自治機構の決算を行います。

寮内のブロック

また、この寮は4つのブロックに分かれています。

それぞれ「北寮」「西寮」「中寮」「南寮」と呼ばれ、何かと寮運営や行事等で同じブロック同士で協力する機会が多いです。そのおかげか、ブロック同士の連帯感が生まれ、帰属意識の高さも見られます。ちなみに、私は「中寮」に属しています。

ブロックごとの色が如実に出ているのも面白いです。中寮はひたすらバカ騒ぎしているイメージ、北寮は大人の盛り上がり方をしているイメージ。南寮や西寮は、普段は物静かで個々の生活を大事にするブロックというイメージです。

思誠寮の内部

思誠寮入門はお済みでしょうか?それではいよいよ、思誠寮の内部を覗いていきましょう!

玄関・事務室

玄関

玄関です。その名の通り、思誠寮生はここから出入りをしています。各自のための下駄箱も備え付けられています。

事務室

隣の部屋は事務室です。いくつかの用途で使われています。例えば、ネットでの注文、実家からの仕送りなどで、思誠寮には日々たくさんの荷物が運び込まれてきますが、そういった荷物の保管場所になっています。

また、思誠寮では寮費を1ヶ月に1回支払わなくてはいけないのですが、その回収もここで行われます。徴収は「会計」の役職に就いた人が行っています。結構な高頻度で回収をしてくれ、我々にとってはかなり助かっています。

先ほど出てきた「会計」など、円滑な自治のためこの寮では様々な役職が存在しています。詳しく説明すると長くなるので、この話はまた次回以降にしましょう。

それから、寮に入るための面接を受けたのもここでした。少し緊張していましたが、面接官であった寮長さん、副寮長さんが良い人でほっとした記憶があります。懐かしいですね。

廊下

真夜中の廊下(ちょっと怖い)

雰囲気がありますね。特に夜間は照明が消されることもあり、さながら廃墟の廊下のように見えます。

風呂

風呂

 (一部の思誠寮生に) 「思誠温泉」とも呼ばれています。「55人の寮生が入るには狭すぎない?」と思ったかもしれませんが、意外と入浴時間が被らず、快適に入浴できる印象です。

思誠寮は「庶務当番」といって、事務作業をする人が日替わりで決まっています。風呂掃除もその事務作業の一つで、庶務当番のおかげで毎日きれいな風呂に入ることができます。入れたての風呂に一番乗りをすれば、きれいな風呂に入ることはできる、という意味ですが。

談話室

談話室

寮内で最も広い部屋であり、主に集会などで利用されます。またレジャーにも使われ、以前は卓球台が設置されピンポンの音が聞こえてきたり、深夜ボードゲームで熱狂したりもしていました。

今はとある行事のため、カウンターのようにセッティングされています。一体何をやっているのかは、後日の記事で詳しく触れようと思います。お楽しみに。

キッチン

キッチン(中寮2階)

寮でブロックごとに合計6か所設置されています。

塩や醤油、フライパンや鍋など、ベーシックな調味料や調理器具は共用となっており、調理器具は使用後に洗って返すルールとなっています。ここも自治寮としての特徴が表れていると言えます。

先ほども触れたとおり、こまくさ寮などのシステムとは違い、思誠寮では食事は自己調達です。どのように日々の食事を済ませるのかは、人によって千差万別です。このキッチンを使っていつも自炊している人もいれば、毎日スーパーの冷凍食品で済ませる人もいます。うどんなど簡単な料理を作る人もいれば、自分で最新の調理器具を買って、凝った料理を作る人もいます。

様々な生活習慣を目の当たりにできることも、思誠寮の魅力の一つと言えるでしょう。

書庫

西寮書庫(きれい)
中寮書庫(汚い)

各ブロックにそれぞれ一か所備え付けられています。中には漫画がたくさん並んでいるほか、OBが寄贈した(置いていった)教科書などが積まれています。私さすけはこの書庫でハンターハンターを読破しました。めちゃくちゃ面白かったのでおすすめです。

写真を見てもらえれば分かる通りかなり充実していて、決して申し訳程度のものではない印象です。

まとめ

今回は思誠寮の概略、およびその内部に触れてきました。ここまで読んでくださった方々なら、この思誠寮の独自性を感じてくださったと思います。しかし、これはまだまだほんの一部にすぎません。次回からはより深く、思誠寮やそこに住む学生の実態を掘り下げていきます。それではまた次回の記事でお会いしましょう!

おまけ(思誠寮の訪問)

思誠寮は現在どなたでも見学可能です。気になった方はぜひ、思誠寮に遊びに来てください。(ただし、コロナやプライバシーの観点から、来ていただく際は前もって連絡をしていただくようお願いします。)

<連絡先:20l0045h@shinshu-u.ac.jp

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