【2021年10月本紹介】『1984年』全てが監視される世界
  
  

【2021年10月本紹介】『1984年』全てが監視される世界

こんにちは!はるかです。
夏休みが終わってからもう1ヶ月ほど経ってしまいましたね。みなさん元気に起きられていますか?私は朝眠くて大変です(泣)。


さて、今回から定期的に「本紹介」シリーズをお届けします。今回紹介する本は、ジョージ・オーウェルの『1984年』です。本書を紹介しているYouTuberもいるので、知っている方もいるのではないでしょうか?

「知っているよ」という方も、「知らないよ」という方も、この記事をきっかけに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

またこの記事の後半では、図書館の新刊本や、生協で開催中のフェアも紹介します。是非最後まで読んでくださいね。

「本紹介」シリーズとは?

本編へ行く前に、このシリーズについて簡単に説明したいと思います。

皆さんは普段本を読みますか?生協の調べによると、大学生の半数は、1日の読書時間が0なのだそうです。

確かに大学生活は、楽しいことがたくさんあります。サークル活動を行ったり、バイトをしたり。たまには勉強をしたり。充実しすぎていて、本を読むどころではないかも知れません。

ですが、筆者にしてみれば、本を読まないなんてそんなもったいないことはありません。本を読めば知識が得られるし、素敵な物語と出会うこともできます。私たちが抱えている悩みだって解決してくれます。

そこで、信大生に1冊でもいいから本を読んでもらいたいと願いを込めて、「本紹介」シリーズを開始します。「本紹介」シリーズでは、毎月1冊、筆者が独断と偏見でセレクトしたとっておきの本を紹介していきます。もしかしたらマンガを紹介するかも!?

同時に、生協の書籍コーナーや図書館の情報も掲載していきます。本シリーズをきっかけに、1冊でもいいから本を手に取ってもらえたら嬉しいです。

では、本紹介へどうぞ!

超管理社会を予言する小説『1984年』

あらすじ

3つの巨大国家に支配された世界

作者のジョージ・オーウェルは、1903年生まれでイギリス領のインド出身です。『1984年』は、1949年に出版されました。

「1984年」と言われると、昔のように思えますが、出版された当時からすると、「1984年」というのは未来のことでした。なので皆さんにも、『1984年』を近未来小説としてとらえて欲しいです。

『1984年』の舞台は「オセアニア」。「オセアニア」という名称ですが、オーストラリアではなく、私達の世界観で言うところのイギリスです。

私達の世界ではいくつもの独立国家が存在していますが、この『1984年』の世界では、主な国は3つしかありません。それぞれ「オセアニア」「ユーラシア」「イースタシア」です。

ざっくりとした場所を説明すると、「オセアニア」は現在のイギリス、アメリカ。「ユーラシア」はイギリスを除いたヨーロッパ。「イースタシア」はアジアです。

日本は「イースタシア」に含まれていそうですね。この3つの国は、常に戦争をしています。

「ビックブラザー」率いる党が支配する全体主義国家

3つの巨大国家が常に戦争をしている世界。主人公のウィンストンは、オセアニアの「真理省」で「改ざん」業務に従事していました。

オセアニアでは、昨日とは違うニュースが平気で流れています。そうしたニュースとつじつまを合わせるために改ざんをするのがウィンストンの仕事なのです。

私達の世界では、改ざんを業務として普通にやっているなんてあり得ないですよね。しかしオセアニアでは、問題になることさえありません。

なぜなら「ビックブラザー」率いる党が支配する、全体主義国家だからです。平たく言うと、独裁国家です。党の言うことは全て正しく、党に反することは全て間違いになります。

党に反することをすると、「蒸発」してしまいます。すなわち、突然消えてしまうのです。

しかも、消えた人は最初からいなかったことになるのです。誰かが「蒸発」すると、昨日までもいなかったかのようにみんなその人の話はしなくなります。

思考こそが犯罪になる

党に反することというのは何なのでしょうか?法律を破ったら捕まってしまいそうですよね。ですが、オセアニアには法律はありません。党に反することとは、「思考犯罪」です。

「思考犯罪」とは、文字通り党の転覆を考えたり、党の思想に反する考えをすることです。明確なガイドラインはありませんが、「思想警察」に目をつけられたらアウトになります。主人公のウィンストンはこの「思想警察」におびえながら生活していました。

ウィンストンが怯えるものはもう一つありました。それは「テレスクリーン」です。「テレスクリーン」とは、その名の通りテレビのようなものですが、違いもあります。テレビは放送を受信することがメインですが、「テレスクリーン」は目の前の人間の情報を党に送る機能があります。

例えば、「テレスクリーン」を見ている人がどんな表情をしているのか、どんなことを考えているのかを見ています。しかも、人々は「テレスクリーン」から逃れられません。どの家庭のどの部屋にも、必ず「テレスクリーン」はあり、かつ電源を切ることができないのです。

ウィンストンは「思想警察」や「テレスクリーン」に怯えながらも、こころのうちで「ビックブラザー」を倒したいと考えていました。「ビックブラザー」が何もかも悪いのだ。「ビックブラザー」さえいなくなれば。

「思想警察」に捕まるリスクをとりながらも「ビックブラザー」を倒したいと考えるウィンストン。果たしてウィンストンは、自由な生活を手に入れることができるのでしょうか。

感想:『1984年』から感じる言論の自由の大切さ

ここまで、序盤のあらすじや舞台設定などしか紹介していませんが、それでも「オセアニア」の異様さ、恐怖感を味わっていただけたのではないかと思います。

この本を読んで、言論の自由の大切さを改めて感じました。また、全体主義に偏ってからでは、なかなか民主的な状態にするのは難しいとも感じました。

この記事をここまで読んでくれた皆さんにも、『1984年』を読んで、政治や社会体制について考えてもらえたら嬉しいです。

おまけ:実は村上春樹の『1Q84』はこの本が元だった!?

村上春樹さんはご存じの方が多いと思います。村上春樹といえば、『ノルウェイの森』などが有名ですよね。

村上春樹さんは、『1Q84』という作品も執筆されています。題名が『1984年』ととても似ていますね。この記事のタイトルを見たときに気付いた方もいるのではないでしょうか。

実は『1Q84』は、ジョージ・オーウェルの『1984年』を元に執筆された作品なのです。『1984年』という近未来小説を元に、近過去を書きたいということで執筆されたようです。

村上春樹が好きな方や、面白いと思った方は、読み比べてみてもいいかもしれません。

生協の本 開催中のフェア

湊かなえ777万部突破フェア

現在、湊かなえさんの書籍が777万部突破したことを記念したフェアが開催されています。そのため生協でも、湊かなえさんの本がとても充実しています。

湊かなえさんは『答えは、昼間の月』で第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞したり、『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞したりしています。そして『告白』で第6回本屋大賞を受賞しています。

普段は主婦として家族を支えながら、夜に執筆活動を行っているそうですよ。すごいですね。

売り場には湊かなえさん直筆のサインもあります。この機会に是非湊かなえさんの小説を読んでみてはいかがですか。

信州大学生活協同組合の詳細はこちら

図書館の本 新刊オススメ

このコーナーでは信州大学中央図書館の新刊本の中から、筆者が面白そう!と思った本を紹介します。

著作権の関係で楽天のリンクを貼っていますが、図書館にあるのでお金を掛けずに借りてください!

『あいまいな会話はなぜ成立するのか』

私たちの会話にはあいまいで遠回しな表現がたくさんあります。それにもかかわらず、その意図を理解することができます。その不思議を科学に基づいて解明しようとするのがこの本です。

非常に面白そうなテーマだと思いました。文章量も120ページほどになります。

一見読みやすそうですが、たくさんの科学的な「理論」が紹介されているので、読むのはちょっと大変かも知れません。

『ランキング 私たちはなぜ順位が気になるのか?』

皆さんは普段、Amazonや楽天などの通販を利用しますか。私は頻繁に利用しますが、そうでなくても一度は利用したことがある人がほとんどではないでしょうか。

Amazonを利用する方ならご存じだと思いますが、Amazonには「ベストセラー」という表記があったり、「ランキング」という機能があったりします。

私はついつい、「ベストセラー」の商品を買ったり、ランキング上位の商品を買ったりしてしまいます。共感してくれる人は多いはずです。

この本は私たちが心を奪われている「ランキング」について、科学的な観点から説明する本です。この本を読めば、ついつい買ってしまう癖を直せるかも知れません。

信州大学中央図書館の詳細はこちら

まとめ

いかがでしたか?読んでみたいなと思う本はあったでしょうか。1冊でも読んでみたいと思ってもらえたらとっても嬉しいです。

本の紹介記事は初めての試みでしたが、今後も定期的に発信していく予定です。お楽しみに。

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